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さとがえり(1):技ありサプライズ仕掛け人!

2008.03.03 00:23|宇気比真弓
(あの人の悪運本当どうにかなりませんか、神様!)
.

春もそろそろ終盤、夏に入ろうかと言う頃。
昼ごはんも終わって、もうじき午後の授業に入るという時、不意に真弓の携帯が鳴った。
ディスプレイを見れば、今は実家にいる従兄弟の真矢からだった。

「もしもしー」
「久しぶりだな、弓の」
教室から出て、廊下の比較的静かな場所へと移動して、会話を続ける。

「おー、久しぶりー。いきなりどしたがや、何かあったんけ?」
「あぁ。すまないけど、今すぐ沖縄に行ってくれないか。今週の末でも良いから」

「…それ、まさか…」
凄く嫌な予感が真弓の脳裏に走る。

「そのまさか。いつものアレだ。
叔父さんを保護していると沖縄の警察から叔父さんとこの大学経由でうちに連絡が入ったんだ。
一応、事件は解決したらしいけど、うちの母さんがどうしても一言二言叔父さんに言いたいらしくて、な。
弓のに迎えに行って貰えって。まぁ、お前の家にももうじき連絡行くと思うけど」
「えー…」

(またか。またそれなんか!)

真っ先に恨み事が出た。
真矢の言う「叔父さん」、つまり真弓の父は何故か昔から警察のお世話になることが多い。
よっぱらいとして保護される事は数知れず、事件の当事者として連行されたり、目撃者として任意同行求められたり、キレた犯人に切りかかられたり、果ては事件解決のお手伝いをしてしまったりエトセトラエトセトラ。
要するにフィールドワークなど、行く先々での刑事事件との遭遇率が高いのだ。

ちなみに本人の名誉の為言っておくと、彼が実際に殺人とか強盗とかの犯罪行為に手を染めたことは決して無い。
一度誤認逮捕され掛けたときは、梓原の家も巻き込んでてんやわんやになったものだ。
その所為か、今では彼が教鞭をとっている大学の学生からは「死神宇気比」とまで言われているらしい。
頭を抱えたくなった真弓の思惑なんか気にせず、真矢は慣れた調子で滔々と説明をしていく。

「沖縄のあるウタキの近くで死体が発見されたらしくてな。
その第一発見者が叔父さんだったらしい。
ちなみに本人の話によると『調査しに行ったら発見しちゃったんだZE☆』だとか」

「バカだ!本気でバカだ!何ゆーとるがや、あの親父!」
「当日の証言だろ」
「いやそーだけど!」
思わず天を仰ぎそうになるところに、真矢の天然なのかボケなのかよく分からないツッコミが入った。
我が父親ながら超絶恥ずかしいんですが!と小さく叫んで、ずるずると廊下にしゃがみこむ。

「確かにあの人の事件遭遇率には驚かされるけどな」
「何かに憑かれとるん違うかや」
「…本当にな」
二人して溜息をつく。

「ん…まぁ、もうじきチャイム鳴るけぇそろそろ戻るし。ありがとさんな、知らせてくれて」
「いや、気にするな」
「あー…。で、今週の土曜でええん?」
「ああ、向こうにも了承は得てあるし、費用は…仕方ないからうちが出す。人員はいわずもがな」
「りょーかい、んじゃ昼終わるけぇ切るし」
「それじゃ」

それを最後にして、真弓は通話を切った。
そのまま席に戻ろうとして、

再び深い溜息をこぼしたのだった。


//


(宇気比家では父親=トラブルメイカー、真弓=巻き込まれる人という役回り(笑
タイトルはこちらのお題から)

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ここの管理人。
本当は「みかさ しゅうや」だけど長いので略。

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