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Locked→Unlocked(4):外れたもの

2008.07.20 07:24|宇気比真弓
ほろりほろりと内に溜めていた疑問がどんどん零れる。
会いたくないって言うのなら、じゃあ。

「何で、会いたくないんさ…!」

「何でって…」

途絶えた足音と浦雪の声音。
それにちらりと不安が過った直後、唐突に大きな落下音が響く。

「…ッ!?」
慌てて駆け込んだ踊り場の先に見えたもの。



ぐったりとした浦雪の姿に、全身から音を立てて血の気が引いた。
.

//

浦雪、起きてとうわ言のように繰り返し繰り返し呟きながら、祖霊を呼び出す。
震える手と、なかなか降りてこない祖霊に焦れったさが募る。

ごめん。

ごめんなさい。


動く気配のない浦雪に、溢れ出しそうになるものを必死で堪えてまた祖霊を呼ぶ。

たわけだ、俺は。
結局、追い詰めたのは俺じゃないか。

追いかけるんじゃなかった。

歯噛みして、床を叩く。
本当に今更過ぎて、自己嫌悪に胸が焼けそうだ。


飽和状態になった心には、
失くしたくない無くしたくない亡くしたくない。

そればかりが頭の中を占めていて。


浦雪の目が開いたのを確認した瞬間、安堵で何も考えられなくなった。
それでようやっと、浮き彫りになった『もの』に気付く。

閉じ込めていた、というのが正しいのかもしれない。


でも、次の瞬間彼女の顔に浮かんだ表情を見て、思い出した。





あぁ、そうだ。
俺嫌われてたんだっけ。
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Author:秋夜
ここの管理人。
本当は「みかさ しゅうや」だけど長いので略。

民俗学と日本神話とSFとミステリとアジアンなものにときめく節操なし。
無駄なトリビアを多数所持してます。

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