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海への散歩(2):Walk on

2007.06.26 00:48|宇気比真弓
「ぶらぶら…はい、チャコで良ければ」

良かった。
乗ってくれるかなーとは思っとったけど、軽く緊張しとった自分に気付く。
あー、女の子を誘うなんて久々だわ!

そして放課後。
二人でキャンパスから出る。
「はて、どこ行くですか?」
そう言われて、午後の授業中に考えていた場所を告げた。

「由比ガ浜とか行ってみん?」
愛知から出てきて数ヶ月、一度行ってみたかったとこだがね。
海なら湘南辺りでも良かったけど、人が多すぎるし。

「ゆいがはま…海、でスか?はい、チャコ海、ダイスキです」
ちゃこさんが嬉しそうに答える。
にこぉっとした満面の笑み…けど。

「それに、ヒトは海から生まれたって、ききました。…故郷ですね」
一瞬、笑顔に陰がかかったのは気のせい…じゃにゃあよ、絶対。
その辺に何か思い出でもあるんだろか…。
でもここで聞くんははばかられた。
簡単に聞いてええ事でねぇ事は、すぐ分かったから。

…それを振り切るみてーに、どちらからともなくまた話し出す。
ゆっくりと歩きながら、海の事とか、この前のテストの事とか、寮の事とか。

海の話んとこでちゃこさんがモリを使って魚を獲っていた話になると、心底感服。
だって魚の進路を見極めて獲るん、並大抵の動体視力じゃ出来ん技だで。
自慢じゃにゃあが俺には出来ん。

俺が入っている寮の話になって、あんまりやってええ話じゃねぇ事に気付く。
好きだった使役ゴーストとお別れして間もない人にする話でねぇ。

――ちっくしょ、俺のたーけ(馬鹿)がっ!

後で今度ちゃこさんの家に遊びに行かせて貰うっちゅー話になったけども、その間中自分で自分を罵ってたんは秘密の話だ。

ちゃこさんのお師匠さんの話も聞いた。
優しいしいい人らしい。
本気でちゃこさんを叱ってくれる人だ、とも。
そういう人は滅多におらん、凄く貴重だがや。

今のちゃこさんにはええ人がついとる。
それを確認したように思う。

ついでに、隣ん人が制服マニアだっつー話も聞く。
おいおいおいと思ったけど、大丈夫そうなんでかなり安心したがね。





そうしている内に、潮風の匂いがぐっときつくなる。
道路の向こうに海が見えた。
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ここの管理人。
本当は「みかさ しゅうや」だけど長いので略。

民俗学と日本神話とSFとミステリとアジアンなものにときめく節操なし。
無駄なトリビアを多数所持してます。

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