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数分前

2007.08.30 00:23|梓原真矢
はぁ…と息をつく。
決戦開始前の船上。
ぴりぴりした空気に飲み込まれそうになる。

「弓の、手が震えてる」

一緒に組む事になった真弓にそう指摘すると、
真弓自身は気がついていなかったらしく自分の手をまじまじと見ていた。
初めての戦争で緊張してるのか。
思わず苦笑する。
最も、俺も笑顔が引きつっていたけれど。

「うわ、気ぃ付かんかった…」

「ま、初めてだから仕方ないだろ」

真弓がその台詞に反応して何か言いかけようとして止める。
恐らく土蜘蛛戦争の事だろう。

「そろそろ開始の時間だな」

何か再び言いだそうとする前にダイバーズウォッチを確認するふりをして遮る。
今あのことを思い出すのは自分にとって自殺行為だ。
一旦考え込んでしまうと悪循環のループに陥ってしまうのが自分の悪い癖だと知っているから余計に。

「ん、じゃあ集合場所へ行こみゃあ」

そうして二人立ち上がる。

「死ぬなよ?」

「りょーかい、おみゃーさんもな」

あと数分でこの青い海の中。
戻れるかどうか、まぁやるしかない。
よし、と呟くと俺は歩き出した。

向かうは、水底にありし常世の城。
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秋夜

Author:秋夜
ここの管理人。
本当は「みかさ しゅうや」だけど長いので略。

民俗学と日本神話とSFとミステリとアジアンなものにときめく節操なし。
無駄なトリビアを多数所持してます。

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